子どもへのご褒美制度問題について
こんにちは
ママが育つと子どもが育つ
安心信頼で子どもの考える力を育てる幼児教室講師なかしまです。
今日はよくいただく質問にお答えしていきたいと思います。
先日こんな相談がありました。
「毎日に生活の中で学習、宿題は
当たり前にやってほしいこと。
そう教えてきたのに、なかなかやる気になりません。
そして、よく忘れるのか、さぼるのか・・・やらない時がよくあります。
先生・・・どうしたら良いのでしょうか?
言われた事、当たり前にことができないなんて
将来が心配なのです。」
こんな質問を受けた時には・・・
どんな方にも具体策を相手に渡してあげてください。
・・・とアドバイスを受ける。
確かにそうなのです。
私自身もその答えにより・・・
その方への信頼度、信用度、また聞いてみたいという感情が湧きおこる。
でもね・・・
私にはそれができない。
その具体策って・・・?
ボードに書いておきましょうとか?
声をかけてあげましょうとか?
一緒にやってあげましょうとか?
まずやりたいことをさせてからとか?
確かに方法はありますよ。
でもね。
一番大切なことってそんなことじゃないと思っている。
本当に大切な事って・・・親子の本質的なことだと思っている。
お母さんも色々なお化粧品を使っていませんか?
使い始めは感動して・・・
嬉しくてせっせと購入して使っているお化粧品。
いつもいつも同じものを使い続けていますか?
毎日、毎日、同じことの繰り返し。
一人でやっているとなんだか時々、不安になっちゃう。
時々、違うものも使って見たくなっちゃう。
自分自身に特別効果が感じられない時がある。
それでも・・・
ある日、家族やお友達に「綺麗~」なんて感動されたら?
「どんなものを使っているの?」なんて興味を示してくれたら?
わあ~嬉しい~やって良かったな。続けて良かったな。なんて感じたりすることでしょう。
また・・・ちょっと不安な時や、迷いがあるときに
担当の方に相談できたり、サポートが受けられたりしたら
また続ける勇気が湧いてきませんか?
そんなことに似ている気がするお母さんのサポート・・・
継続するって・・・向上し続けていくってまあまあ大変なことだよね。
ついつい親になると子どものために・・・と
当たり前のことを当たり前にやれるようになってほしいと願ってします。
もちろん私もそのひとり。
でもね・・・継続するって本当に大変なこと。
向上し続けるって大変なこと。
そんな話をすると、こんな程度のこともできないなんて
将来困りますから!!と大きな声でお叱りを受ける。
まあね・・・そんな気持ちも理解できる。
目の前にいる子どもたちは、まだまだ成長途中なのです。
今、こうやって成長を重ねているところなのです。
子どもの当たり前の習慣って・・・一人でちゃんとやれば安心なの?
お母さんと子どもの関係って本当に難しい。
「やりなさい」で家庭内は成立してしまうことが多い。
お友だちにはそんな言い方しないのに・・・
「決めたことなんだから、ちゃんとやりなさい」
うちに通っている子どもたちはちゃんとお母さんの気持ちを理解しようと頑張る子どもたちばかり。
無理してでも頑張ってしまう子どもがどんなに多いのか・・・
だからこそ・・・私はこの教室を守りたい。
子どもたちの心とちゃんと向き合いたい。
ご褒美制度賛成派!!
よくご褒美をつけると自分のために頑張らない。
ご褒美を上げていると、褒美がないと行動できなくなると・・・
と言われています。
その通り!!
だとは思いますが・・・
私は何を隠そう・・・隠していない??笑
ご褒美制度賛成派!!
テストの点がよければスマホが買ってもらえる。
学級委員に立候補でお金がもらえるとか
そんな話を耳にすることはありますが・・・
そういう物質的なご褒美は断固反対!!
だって・・・やっぱり自分のために
頑張ってほしいと思いますからね。
これではいつも子どもをエサで釣っているように見えて・・・
そして、物で子どもを動かしているということになる。
こんな薄っぺらい物質的なご褒美ではなく・・・
愛情が含まれるご褒美は大賛成!!
我が家の例でいうと低学年までは・・・
お母さんのハグとチューでお隣さんへ回覧版を入れに行ってくれたりと
ちょっとしたお仕事は進んで引き受けてくれました。
お母さんの愛情たっぷりご褒美~笑
今では・・・お母さんとのハグとチューは
ご褒美にはなりませんけど・・・笑
例えば、私がよく使ったのは・・・
何がもらえるかわからないけれど
お母さん券の発行❣
5枚でマッサージやお風呂で頭を洗ってあげちゃったり…
2人きりでランチに行ったり…笑
チョースペシャルお母さん独占の権利獲得❣
盛り上がりましたよ〜〜笑
または…
ピアノのコンクールが終わったら
ホテルでティータイム
ちょっと豪華なケーキなんて食べたり・・・
今では近くにもできて、真新しさはないけれど
当時は栄のスタバとかでも
クリームたっぷりのフラペチーノを一緒に頼んで
今日の反省会をしたり
今後の話をしたり・・・
次はどこに行く~なんて、
コンクールや発表会より楽しみにしていた・・・笑
これも物質的なものではないのか!!なんて声もあがりそうですが
楽しい時間の共有です。
ママ友ランチみたいなもの
○○まで頑張ったら
一緒にどこに行く~なんて笑
私たち大人でもちょっとしたいつもと違った時間が取れると
ワクワクウキウキしませんか?
○○が終わったら、美容院に行こう~。
○○頑張ったから、ちょっとデザートでも・・・
そんなイメージです。
どこからどこまでが
物質的なものでそうでないかは
はっきりとした境界線がありませんが・・・
人っていつもいつも無欲で頑張り続けられるものなのか・・・
自分のために頑張っていることでも
ちょっと身近な人に褒められたりすると嬉しくないですか?
期待はしていなかったけれど、
ご褒美にランチなんで誘われたらウキウキしませんか?
そんなイメージです。
人に認められるという名のご褒美
幼児教室に通ってくださる皆さまは
自宅でもなにかしら熱心に取り組みをしてくださっている。
これについては私もしてきたことだから・・・本当にお気持ちはよくわかる。
ピアノ歴12年の息子二人
子ども自身がやりたい~といったわけではなく
私が一緒に楽しんで・・・
子どもたちが楽しみながら続けられる先生を見つけ出し
一緒にサポートを続けてきた。
毎日、毎日自宅での課題があるお子様
学習習慣をつけるという意味では
私はとってもいいと思っています。
勉強というより生活習慣を整えるといったイメージかな。
毎日毎日、ちゃんと取り組みをしているお子様がうちの教室も本当に多い。
でもね・・・教室内で子どもたちは「大変・・・」とつぶやいているのです。
なんでかわかりますか??
「大変・・・」と言いながらやっているんですよ。
子どもたち・・・
大切なのは・・・ちゃんと子どもたちを認めていくこと!!
やって当たり前だという態度をとってはいませんか?
一日のうちに数枚の課題だから・・・
○分で終わるくらいのものだから・・・
そんなに大変なものではないでしょ!!
まあ、そんな風に思ってしまうこと・・・
もちろん私もそんな時もあります笑
でもね。
子どもたちの心がカラカラでは
頑張ることはできないのです。
子どもたちの心がお母さんの愛でいっぱいになっているからこそ
心が強くなり、頑張る力が湧いてくるのです。
ちょっと昨日いただいた言葉を借ります。
(ご本人の許可を得ています)
「本人がそこまで大変じゃないことでも
やったところで何の誉め言葉も褒美もなく
やって当たりまえだと流され・・・
もしやらなかったらさぼったと怒られる
それでは、○○にとっては何も面白くないですよね。
負担なだけですね」
とっても素敵なお母さまなので
私のいくつかの言葉から
こんな返事をくださいました。
「当たり前のことになってしまっていました。
その頑張りを認めてあげることをおろそかに・・・
内容がどうとかではなく、
やっていることに対してしっかり認めていきます。」
すごく素敵な言葉だな~と思います。
この気持ちが子どもたちにとって最高のプレゼントです。
家族の「美味しい」で頑張れたりしませんか?
私たちも毎日、子どもたちや家族が美味しいといって
食事をしてくれるから、頑張れる。
毎日、当然として見ていたら・・・
時々、愚痴も言いたくなりますよね。
ちょっとした毎日の積み重ねは・・・
子どもたちの心を強くしていく!!
そう思っています。
すべての方に認められなくてもいい。
大好きな人、大切な人に認められていたら
それだけで今日も一日幸せな気持ちで過ごしていけるのでは・・・
そんな想いで教室をこれからも続けていきたいと思います。
今日しかないお子様の姿を・・・ゆっくり眺めてみませんか?